2023-11-13 流離 詩 流されて 辿るがままに暮れる日の 雨に輪郭が緩む街 俯く人の傘は揺れ 平静の訪れ 濡れた足下に伏せた眼に 私を過る冷えた熱 戻らないもの程鮮やかなのは何故? 葉を撫でる風は地を目掛け 出口無き螺旋を描く 重ねた夢を捩り合い 燃え尽きた季節 壊れた約束は縺れた響き 交わした囁きがいつか 時を繋ぐまでの流離い